靴のサイジング靴は私達の生活の中で切っても切れない存在です。
休日や空いた時間にスポーツを楽しむ方は近年増加しており、そんな時に履く靴がスポーツシューズです。
スポーツシューズといっても、多くのメーカーから様々な用途に合わせたスポーツシューズを製造販売されており、どのスポーツシューズを選べば良いかわからず、頭を悩ませる人も多いでしょう。
そこで、スポーツシューズを適切に選ぶ為のスポーツシューズのサイジングについてご説明します。
シューズのサイズが不適合の場合、
1.ケガもしくはケガの要因となるストレスの蓄積
2.シューズの機能を最大限活かす事ができず、パフォーマンスが上がらない。
3.シューズが重く感じる
といった問題が生じます。
特に最近の傾向として、皆さんがスポーツシューズを購入される時のサイジングはオーバーサイズの方が多いように感じます。
大きいサイズのシューズを履くと足の自由度が高くなり、靴に対して前後方向へのズレや足関節の左右の動揺などが生じやすくなります。
このようなズレや動揺が繰り返し起こることで、靴擦れや指先のタコ、爪の中の内出血、足関節の捻挫といった怪我につながります
怪我を予防し、パフォーマンスを向上させる為にも、スポーツシューズのサイジングは非常に重要なのです。
では、スポーツシューズを選ぶ際のサイジングはどのようにするのかご説明します。
サイジング(計測)の目的は、足の実寸を数値として把握することで、シューズのサイズ選択の目安にすることです。
足の実寸を把握しておけば、ご自身でシューズを購入する際に大きすぎるシューズを購入してしまうリスクを軽減できます。
では具体的に足のどこを測るのかご説明します。
サイジングの際には、そのシューズを履くときに使用する厚みの靴下を履いておいて下さい。
シューズのサイジングをする際は足長だけで選ばず、足長+足囲を計測する。
これをJISの規格表と照らし合わせると適切なサイズがわかります。
例えば、
足長250mm 足囲250mm ➡ EE(標準)
足長250mm 足囲235mm ➡ D (スリム)
足長250mm 足囲260mm ➡ 4E(ワイド)
このように、シューズには足長だけでなく、足囲もサイズ選びには重要になります。
足長と足囲は必ずしもJIS規格と一致するとは限らないので、上記の規格表の内容は選択する際の基準として頭に留めておいて下さい。
中に入れるインソールの厚みや、靴紐の締め加減を調整し、実寸に近いサイズ(実測~1cm)から試し履きを行い、しばらく履いた後に次のサイズの試してみる。
この時に、踵や足の甲の部分のつかみの感覚に変化がないか確かめる。また、選んだサイズのシューズの曲がる所(踏み返し)と足趾の曲がる所が一致するように選ぶ事が重要です。
この位置がずれていると、適切に足趾で踏み返すことが出来ないので、注意しましょう。
「いつも履いているサイズだからこれで大丈夫」と決めつけずに、新しい種類のシューズを購入される際は上記のような点に注意し、初めてで不安な方は店員さんに足のサイジングを行ってもらいましょう。
ADAPT 代表 須藤佑介
(すどうゆうすけ)
義肢装具士
スポーツシューフィッター
シューケアアドバイザー
[経歴]
大手の義肢装具製作所に義肢装具士として5年間勤務し、パラリンピックを目指すアスリートの義手や装具製作に従事。
現在は独立し、フリーランスでプロのラグビーチームのスポーツインソール製作に取り組んでいる。
スポーツシューズのフィッティング、革靴のケアや補修のアドバイスなども行う。
問い合わせ先:
✉︎ adapt.sudo@gmail.com
☎︎ 090-9625-2329