子どもの成長発達の時期による違い 〜ゴールデンエイジ〜

子供の成長にかかせない運動ピラミッドを知ろう

子供の運動神経を伸ばしたくて調べていると、よく「ゴールデンエイジ」という言葉を見かける方もいるのではないでしょうか。

子供の運動神経と関係の深いゴールデンエイジと、時期に必要な運動はどういう事が必要かという事をお伝えします。

スキャモンの発育曲線とゴールデンエイジ

ゴールデンエイジとは、子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことです。「運動技術の習得を容易に行うことが可能な時期」のことを指す言葉になります。

具体的には5~12歳(年長~小学6年生)の期間。体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代をゴールデンエイジと呼びます。

これはアメリカの医学者であるR.E.スキャモンが1928年に発表した「スキャモンの発育曲線」の中では「人間が生まれてから20歳時点までの発育」を100%としたときの人間の発達について筋肉やリンパなど4分類して模式図にしています。

その中で運動神経に関わってくる神経系の発達についても述べています。

人の神経系の発達は生まれてから思春期前半までに著しい伸びを見せ、12歳ごろまでにはほぼ100%まで発育します。

したがって、この神経系が最も発達していく時期に合わせて様々な運動を行うことで、子供の運動神経が伸びていきます。

子供がすぐに動きを覚えたり、技術を習得できるのは、この神経系が一気に発達する時期に運動や遊びを行っているのが大事なことです。

また運動神経などの神経回路に関しては、一度形づくられて発達すると、消えることはなかなかありません。自転車の乗り方を体で覚えているのも同じ事です。

ゴールデンエイジとは子供の運動能力が著しく発達する時期

ゴールデンエイジにもそれぞれ名前があり、その時期で必要な事が違います。その辺りを細かく紹介していきます

プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)の特徴は「神経系の発達」

子どもの神経は5-6歳まで急激に発達し、大人の80%にまで達していることが分かります。12歳では神経系の発達はほぼ100%で大人と同じ。つまり、あなたの今の運動神経も10-12歳の時につくられたものです。

この時期にさまざまな動作を経験することで、脳が刺激され、運動神経も発達していきます。

動きの習得ができるということは、頭でイメージしたとおり体を動かせるということです。

大脳からの命令がうまく筋肉へ伝わるということですが、この仕組みが最も発達するのが5〜9歳と言われています。

この時期は「運動」というよりは、キャッチボール、縄跳び、泳ぐ(水遊び)、リズムに合わせて踊る、1人ではなく友達と遊ぶなど、遊びを通して運動することから意識し始めましょう。

神経系は筋肉などとは違い、運動や遊びの中で1度神経回路が作られるとほとんど消失しません。

このことからプレ・ゴールデンエイジでは、何か1つの種目を専門とするのではなく、さまざまな遊びや運動を経験し成長していくことを目指しましょう。

ゴールデンエイジ(10~12歳)の特徴は「すぐになんでも習得」

このゴールデンエイジの時期は見よう見まねですぐできてしまうことです。

大人は、動く前に動作を頭で理解します。まず考えてから動き、動作を獲得するには何度も何度も繰り返し行う必要があります。

これに対して子供は、見た直感だけで動きのコツをつかみ、その動作を習得してしまいます。

この時期は筋肉への命令をスムーズにするための大脳や神経が新しいことを最も吸収しやすく、また体も筋肉や骨格が動作の習得に最も適している時期に当たります。

運動神経を伸ばしたいのであればこの時期をうまく活かしましょう。

スポーツであればテクニックやスキルをしっかり習得させ、この時期に正しい動き方を身につけることがとても大切です。

また、この時期も専門種目に特化しすぎることなく、さまざまな種目に触れることをおすすめします。

1つの種目ばかり集中しすぎると、せっかく運動神経が発達していく時期にその種目以外の動きを習得できない可能性があるためです。

ポスト・ゴールデンエイジ(13歳以降)大人への移行時期

13歳頃から迎える「ポスト・ゴールデンエイジ」の時期は、体の中に同時に多量にホルモンが分泌され、男女共に思春期をむかえます。

さまざまな変化が体に起こる中で、身体を動かすためのエンジンである「筋力」、体をすばやく動かすことができる「敏捷性」や、長時間にわたり体を動かすことができる「持久力」がより身についてくるのもこの時期です。

女子は13〜14歳頃、男子は16歳以降から、より本格的に筋力をつけるためのウエイトトレーニングをすると良いでしょう。

筋力やパワーをこれまで以上に高められることによって、それまでに身につけた技術を活かしながらダイナミックな動きをすることが可能になります。

また、この年齢以前にウエイトトレーニングを行うことは、身長が伸びる過程に影響が出る可能性があるため、おすすめできません。

このように一生に一度しかチャンスがないゴールデンエイジの時期

この時期を活かさないと、後から取り返すのはとても大変な努力を必要とします

勉強も大事ですが、勉強だけに偏る事なくバランスよく成長する事が大事です。

時期に合わせた運動や遊びが出来るように、親はサポートしてあげたいですね。

ピックアップ記事

関連記事一覧