【連載コラム】ATCへの挑戦 Vol.18 デモ② 

これから海外挑戦を始める理学療法士の山田純。

彼の挑戦をMSDは応援します。

彼の海外挑戦のリアルを今後連載していきます。
留学に興味のある方や、留学する際に必要な情報を知りたい方はご覧ください。

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デモ②

今回はその後差別について感じたこと。
ご指摘をいただいたことを書きます。

やはり差別は
全員が考えるべきテーマです。

黒人差別だけではありません。
ジェンダー差別、アジア人差別など
様々です。

僕は幸い、
こちらで差別は感じていませんが、
いつどこの国にいてても
被害者にも加害者にもなり得ます。

この大きな問題を変えるには
一人一人が変わる必要があると感じました。

黒人に対して差別意識はなくても
他の差別はどうでしょうか。

まず僕は
小さな偏見と決めつけから
やめようと思いました。

あの人は歳だから
あの子は女の子だから
あいつは頭が悪いから
あの人は障がいがあるから
彼はまだ若いから

そういった小さな決めつけから偏見が生まれて
差別につながっていると思います。

肌の色でその人がどんな人か
分かるはずがありません。

まずは判断する前に
相手をよく知ることが重要だと考えました。

ここからは反省です。

僕はSNSにデモに参加したことを書きました。

現地にいる自分がどういう状況かシェアしたかった。
日本人にも問題意識を持って欲しかった。

その思いが強かったです。

軽率な行動とは思っていませんが、
僕をいつも気にかけてくださっている方々に
余計な心配をおかけすることになることは
後悔しています。

また、いくら平和な田舎町とは言え
何も起きなかったことに
今思えばただただ感謝しています。

幸運にも平和的な会で、僕が滞在した時間も、その後も平穏に終わったことが幸いです。

最悪の場合はあの場で乱射事件が起こっても
おかしくありません。
群衆に車が突っ込んでもおかしくありません。

これだけの意見のぶつかり合いが
起きているわけですから。

その緊張感と恐怖心は現場でも感じており、
実際僕はすぐその場を離れました。

今回の行動は日本領事館の指示に
従わなかったことになります。
何が起きても全て自己責任。

おそらく想像もできない責任を
負った可能性もあります。

僕自身、
さっきは軽率な行動とは思っていないと
書きましたが、
いろいろ考えていると
不用意な行動であったかもしれません。

皆さんには自分も言った手前行くなとは言えませんが、
決してお勧めしません。

そして、
皆さんが少しでも差別について考えるきっかけとなれば
僕としては少しは意味があったのかなと思います

Jun Yamada

資格
理学療法士
中級障がい者スポーツ指導員

経歴
2013-2016 佛教大学保険医療技術学部理学療法学科
2017-2019 はぁとふるグループ 運動器ケアしまだ病院・八尾はぁとふる病院

活動内容
・アンプティサッカーチームトレーナー(2017-2019)
・近畿車いすバスケットボール協会クラス分け委員(2018-)
・パラクライミング世界選手権2018帯同

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