第二回 世界で働く日本人PTの座談会セミナーレポート Vol.2〜語学の壁をどう乗り越えたか〜

先日行われた、第二回世界で働く日本人PTの座談会のセミナーリポートです。

お話いただく内容が濃かったため、記事を2つに分けており今回は第二部の語学の壁をどう乗り越えたかについてまとめています。

第一部を見ていない方は、下記の第一部からご覧ください。

今後は、一つの国を深掘りしたお話や、他の国で活躍されているPT、世界で働いている女性だけの座談会、世界で学んでいる学生さんと日本の学生さんとの座談会など。

海外で働く日本人PTシリーズは増やしてていきたいと思っていますので、お楽しみにしてください。

また世界で働く日本人PTの専用ページがあります。

過去の座談会内容や、演者達のプロフィール、演者同士のインタビューなどが掲載されています。

詳細は下記のページからご覧下さい。

世界で働く日本人PTの専用ページへ

世界働く日本人PTのFacebookグループページ

視聴者からの問い合わせ

今回はリアルタイムでの視聴者からの問い合わせに対して、演者の方々が返答するコーナーを設けました。

Q.1 カナダの国家試験について

Q.菊地さんに質問です。現在、現役のPTなんですが海外の PT を調べた中でカナダやアメリカの場合は大学の履修単位や臨床年数が必要と聞いた。カナダでははすぐに受験ができますか?

A.(菊地)国家試験は、カナディアンアライアンスに日本の理学療法士の資格と最終学歴を送って、母体となってカナダでは大学院を卒業しないと国家試験を受けてはいけないってことになる。それに他の国から来た人もある程度そのレベルまであるかどうかっていう審査を受けて、それをパスすれば国家試験を受けられる形になります。

ただそれが6ヶ月ぐらいかかるので、早めにスタートする必要があります。

私は書き換えしたわけじゃないので、どのような資料が必要かっていうのわからないですが、最終学歴とかの国家資格をカナディアンアライアンスに送ってもらえば、国家試験を受けていいかの合否が出ます。臨床経験はどれくらい必要かはわかりません。

Q.PHDは海外で働くのに必要か?

Q.大学院で学位をとった場合(PHD)、海外で働く上で優位になりますか。

A.(髙田)PHDは研究職になるので、病院や大学などの学校で働くには優位になります。

しかし、我々のようなプライベートクリニックではPHDを持っているからといって、働く際に優位になるわけではありません。
病院でも研究を優位に行っているところでは優位に働くのではないでしょうか。

(岩本)給与面での差はありますか?

(高田)PTで PHDを持つ方は給料でいくと平均で200万ぐらい上に貰えると聞きます。

(岩本)PTの書き換えもせずに、実働をせず研究職としてアメリカで研究機関で働くの一つですか?

(高田)その方法なら規制もなく進めるパターンだと思います。

オーストラリア、カナダもアメリカでも同様。

カナダでは研究に力を入れている大学もあり、日本より研究を行いやすい環境が整っているところもある。

(藤原)免許の書き換えの際に、語学の試験後に、個人個人で審査があるが、PHDを持っていると優位に働いたり、試験の一部が免除になるケースがあります。

第2部 言葉の壁をどう乗り越えたのか

今回は、海外に出ると誰もが通る言葉の壁に関して、実際の体験をもとにおすすめの勉強法なども教えてくれています。

菊地(カナダ)

語学の壁について

イギリスに留学したその1年間でしゃべれるようになったかって言うと、全然しゃべれませんでした。
とりあえずイギリス留学である程度、日常会話は話せるようになったんですけど、カナダに留学した時はもう本当に、日常の毎日毎日が戦いで。
何を買いに行くにも色々辛いことがあったりもしました。

カナダの大学院に入るために、IELTSやTOEFLEと言った試験が必要です。
私は IELTSを取ると決めて、何回か挑戦したんですが、必須の点数が7.5っていうのが必要だったんですけど、それがなかなか取ることができなくて。

その際、一番大変だったのがスピーキングですね。
聞き取れたり文章とかならいけるんですけど、やっぱり話すことが大変で、そこで点数を7.5以上でした。

それを通ることが大変でしたね。

面接でも普通に日常会話は話せても、大学院の面接ですと色々なことが聞かれたり、それに対応するための違うレベルの英語力が必要でした。

壁を乗り越えるためにした事

そのために何をしたかって言うと、私は特にIELTSだったのですが、面接をどうやったら上手く表現できるかを教えてくれるコーチ(英語の先生)に教えを頼みました。
面白いことはスピーキングができなかったが、コーチが「こう言った方がもう少し点数もらえるよ」っていうそういうヒント教えてくれるんですよね。

これだけでも聞いただけで、試験をパスできる数値まで上がったんですよ。
なので実際にその英語力がなかったのかって言うとそうではなくて、その話し方によって数値が上がるって場合もあります。

それはもうコーチがそのスコア表を知ってるので、こういうことしたらこうなるよってヒントをくれたからです。

壁を越えるためには、誰かもう経験した人ですとか、あのその分野で専門家している方にやお願いしてアドバイスを受けるということは結構重要だと思います。

同じような面接で、大学院に入るために2回落ち、3回目の時はコーチに頼んでどうやったら自分を表現できるかや、話し方ですとかを教わりました。

英語プラス何かをしていかないと、結局は現地の学生と競争するわけです。
なぜ現地の学生じゃなくて僕を選んだ方がいいのかっていうのを表現できるということをしていきましたね。

これから海外へ出ようとしている人へのアドバイス

今やった事っていうのは必ず伸びると思っています。体も同じで負荷をかけたところが伸びる。
日本の英語の教育は、文章を読んだり書いたりは時間をとっているからできます。

しかし、話すことや聞くことは耳が慣れたりしないといけないから難しい。
僕はサッカーをやってきたんで、サッカーを通じて話すためを作ったりとか。
サッカーの仲間で飲みに行った時にお酒飲みながらで話したりですとか。
そういう英語に対しての恐怖感を無くすように避けて話したりしました。

興味があることから始めたり、実際に怖がらずに話すことから始めることが一番キーになります。
話をしていたら単語を増やすために本を読んだり、その分野の事を勉強します。
ある程度身についてきたら、コーチングしてくれる人にアドバイスを頼むお願いすることがやっぱりキーになってくると思います。

高田(アメリカ)

語学の壁について

まだ語学の壁を乗り越えたと思っていので、現在進行形で苦労はしています。

アメリカに来る25歳まで海外旅行経験もなかったので英語に触れる機会もありませんでした。

菊池さんも言ったように、高校レベルの日本の英語教育だったので、文法とか読むとかはある程度はなんとなく分かってましたが、喋ることも聞くことなかったんでそこから始めました。

アメリカに来る前にTOEFLEというのを勉強して、それが入試の一部になってくるので、それを勉強したので、読むと書くはある程度出来るようにはなってたと思うんですよね。

勉強は毎日かなりやりましたね。
その時に留学しようと思ってからの1年半ぐらいはもう毎日も何時間でやってました。

TOEFLEは当時スピーキングがありませんでした。リーディングとライティングのみだったので、それを中心に勉強しました。今はスピーキングが一番だと思います。

アメリカに来る1ヶ月前に語学の学校行きまし他が、アメリカに行った時の会話になるとかなりきつかったですね。

トイレ行くのも分からなかったですし、ほぼジェスチャーで生活してました。大学に入ってしまったので、大学内の人っての結構親切にいろいろ教えてくれたりとかしてくれたんですけど、銀行やアパートの契約しないといけない時は大変でした。

アメリカの人の友人に一緒にきてもらってわからないけどここにサインしてねというような、今考えれば危ないようなこともありました。

学校に行けばテキストブックがあるので見て読んで学んでたカレンダーを見せてもらってそれをコピーしていう感じで勉強しました。

語学の壁の乗り越えるために必要な事は

(岩本)向こうに行って受験したいって人がいた時に、あんまり喋れなくてもとりあえず行ってみたほうがいいと思ったりしますか?

(高田)僕は来たもん勝ちだと思っています。
語学は後からついてくるものだとおもっています。
結構、綺麗に喋れなくても、なんとなく伝えられればいいと思います。
こちらの人もこちらが一生懸命喋ってれば理解はしてくれるので、チャンスがあれば先に来たほうが私はいいと思います。

最低限、語学を勉強したら、来てもいいと思います。

他の国の人も結構みんな英語としてはめちゃくちゃですが、何となくコミュニケーションとってます。

オススメの勉強法

やはり、彼氏彼女を現地の人と付き合うのが一番伸びると思います。

アメリカでは自分からグループに入っていかないと仲間に入れない。
何もしなかったらそっとしといてくれる。
自分から興味のある分野に入っていって、学習する事がいいと思います。 

宮本(オーストラリア)

語学の壁について

オーストラリアに来た当初、高校に入った時はとても苦労しました。
中学の頃は英語が得意だと思っていたが全然ダメでした。
自分が高校に入った時は、他に日本人が居なくしゃべれないと生きていけない環境だったので、必死に勉強しました。

語学の壁の乗り越え方

質のいい友達を作るのがアドバイスです。

オーストラリアでは少し人間関係において冷たいところがあり、少しの言い間違いは聞き流して直してくれない。いい友達は、指摘して直してくれます。高校から続く友達はそんな人がいたので、いい友人がいた事が大きいです。

日本にいる人へのアドバイス

日本にいる時から、話したり聞いたりして慣れる必要があります。時にはオンラインでもいいから慣れることが必要です。

藤原(ドイツ)

語学の壁について

30歳からドイツ語を初めて、医学部時代の4年生の時からちょっとずつ勉強を始めました。
ブルガリア語で医学用語を勉強している傍、夕方にドイツ語の勉強をしていました。

その時はドイツ語の勉強がいい息抜きになりました。

ドイツでは毎日乗り越えないといけない壁に苦労しています。

語学の壁の乗り越え方

テクニックでいくと、家で一人やる場合は写経ですね。ディクテーションです。
僕がやってたのは聞きながら、手を使って動かして目で見ながら、その内容と同じ音源を使ってと言った聞いた通り繰り返す。
そういうディクテーションの教材もあります。
日本でもその教材も売っていますし、それだけでは足りなくなるので、オンラインサイトがあります。
(下記に貼り付けておきます。)

一人で勉強するにはディクテーションがオススメです。

ドイツに来てからの移動の時とかにやっぱり時間効率的に使いたくて、まずは一般的なドイツ語を覚えました。

ドイツに来てからはドイツで医学用語の専門学校があって、そこを受講してそこの校長先生の職業を仲介する人だったっていうことで、面接まで至りました。

職業についてから大事なことですが、日本二いる時からだからラテン語の単語も覚えておいた方がいいです。ドイツ語とラテン語を両方使います。。

英語の勉強をほとんどしなくていいです。外国人でドイツ語を話せると重宝されます。

ドイツで働きたいと思っている人へのアドバイス

ドイツに行きたければ英語は必要はありません。ドイツ語ができる日本人はいないので重宝されます。

ドイツのオススメポイントは、仕事のオンとオフがしっかりしていて、オフの時に自分のやりたいことができる。
また有給消化率100%で、28日〜30日ほどの労働日程度もらえます。

ドイツ語さえ勉強して、習得すれば就職はかなり優位になります。

免許の書き換えに必要なドイツ語のレベルは、B2のレベルが必要です。
早ければ B2と呼ばれるレベルに半年から8ヶ月ほどで習得できます。

*ドイツの藤原さんのオススメの勉強サイト

https://m.dw.com/de/deutsch-lernen/top-thema/s-8031

その他アドバイス

伝えきれなかったアドバイスを話してもらいます。

(菊池)
オンライン以外での英語の取得のオススメは、私は日本にいる時に外国人コミュニティーに参加して、実際に話しながら身につけていく方が有効だと思いました。
枠から外れて勉強していった方が良いし、楽しい。

(高田)
言葉以上に大事なのは日本の事を知った方が良いと思います。現地の事は、現地で教えてもらえます。
しかし、海外にいてよく日本の事を聞かれる事があります。
例えばアメリカではもうすぐ、サンクスギビングという祭典があります。アメリカ人はサンクスギビングはどういものか、生い立ちなどは当然のごとく知っています。
しかし、日本人は正月やおせちに関して説明できない事が多かったりします。
日本人として、日本のこともしっかりと勉強しておいた方がコミュニケーションを取りやすいとおもいます。

(藤原)
学生の時に宗教や倫理のこととかも勉強していたのでドイツに来て役に経ちました。

(宮本)
オーストラリアでも同じで、答えられないとコミュニケーションが続かない。

終わりに

以上、言葉の壁についても各演者の方々にはお話して頂きました。

今後、英語圏以外での言葉に関しても各方面からお話していただきたいと思っています。

また次回の座談会をお楽しみにしてください。

著者

増田勇樹
MSD LABO Co.,Ltd
代表取締役

【資格】
理学療法士
健康経営アドバイザー
ルーシーダットンインストラクター

ピックアップ記事

関連記事一覧