ウェルネスとは何か

ウェルネスの定義

ウエルネス(Wellness)とは健康を身体の側面だけでなくより広義に総合的に捉えた概念です。

簡単に分かりやすくすると、運動を適宜日常生活に取り入れながら、健康的に日々の暮らしを送ろうと言う主旨で提唱された概念の事を言います。

米国のハルバート・ダン医師が『輝くように生き生きしている状態(1961)』と提唱したのが最初の定義と言われています。

社会情勢、時代など人々のライフスタイルと価値観が変わっていくなかでその概念も変化しています。

最新の定義として琉球大学の荒川氏は「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生をデザインしていく、自己実現(2017年)」が提唱されています

ウェルネスとヘルス(健康)の違い

ウェルネスツーリズム~サードプレイスへの旅~
荒川雅志著 NPO日本スパ振興協会編著
フレグランスジャーナル社(2017)より引用

ウェルネスとヘルスという言葉は似ていますがどのような違いがあるのでしょうか。

ウェルネスとは、「元気」や「爽快」を意味する英語「well」の事を指します。そして「病気」を意味する「illness」とは対照的な言葉です。

病気ではない「状態」を「健康」(ヘルス)と表現してきたのが一般的であるのに対し、健康は手段・ベースであり、豊かな人生、輝く人生を目指している過程こそもウェルネスであり、より広い健康観を超えた「生き方」「ライフスタイルデザイン」、そして「自己実現」を表しているものがウェルネスと琉球大学の荒川氏は提唱しています。

産業から見たヘルスとウェルネス

ヘルス(健康)と聞いたとき、多くの人々は肉体あるいは精神的な健康に目を向けます。

例えば健康診断の血液データの結果や、血圧測定の数値などを医学的、定量的にみることでより不健康、健康と決めていることが多いかと思います。

例えば診断基準や、見方が変われば、これまで健康とされてきた人も不健康とされる事態も過去には起こってきました。昔の常識も今では非常識という事はあります。

産業の視点からのヘルスとウェルネスの整理をすれば、ヘルスとは実のところは“疾病産業”であり「受け身」だと荒川氏によって言われています。

人々がこのビジネス、サービスの顧客になる時は、特定の症状や疾患に見舞われたり、身体に何らかの悪い反応が現れたりしたときに限られます。

そもそも健康な状態でないから、健康を意識したり健康になる為に何らかのサービスをうけるようになります。

その為本来的には、誰も顧客になどなりたがらないはずなのです。

これに対して、健康に対する前向きなビジネスがウェルネス産業です。『健康を基盤に、より健康に、美しく、輝く人生を志向している状態』がウェルネスです。

何かに没頭する、熱中する、生き甲斐を見つけている時、人々は、ヘルス(健康)を気にかける意識は必要ありません。

その為、何かに夢中になっていたら健康になっていたという状態をつくるサービスがウェルネスの理想にあります。

成長するウェルネス産業市場

物質的豊かさから精神的豊かさへ、自己実現の欲求に向かっていく人は、『より健康に、美しく、人生を豊かに彩るライフスタイル、健康観を超えたウェルネス』を求めます。

健康に対する前向きなビジネスともいえるウェルネス産業はヘルスケア市場を含み、2018年時点で世界で4兆2,000億ドル(≒462兆円)と巨大となっています。

予防の医学だけでなく、美容やフィットネス、旅行、不動産、飲食業界、温泉、メンタルヘルスなど。

様々なジャンルでのウェルネス産業が伸びてきています。

MSDにおいてもこの多方面からのウェルネスサービスを展開して行きます。

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