タイのMSDの代表の増田と、アメリカのFuncPhysioの高田洋平さんとオンラインでのインタビューを行いました。
高田さんはアメリカのNYとマンハッタンの2つのクリニック、日本の東京で1つ、合わせて3つの理学療法士クリニック、「FuncPhysio」を経営されています。
高田さんの簡単な紹介や、海外から見た日本の理学療法士(PT)の現状、これからのPT二必要なことをインタビューさせていただきました。
高田さんの略歴
高田さんの略歴はFuncPhysioNY・東京の代表を務める傍ら、Touro大学の整形外科理学療法学博士課程の招待教授でもあり、臨床現場で学生・理学療法士研修生の指導を行っている。
ヨーロッパ、オーストラリア、そして米国内で100以上の講習を受講し、スポーツ理学療法/整形徒手療法において広範囲での経験を持ち、米国有数の大学病院(コロンビア大学病院、アルバートアインシュタイン大学病院)での勤務を経て、アスリートやパフォーマー、一般の方々を対象にしたスポーツ系のリハビリ・トレーニング、そして整形外科的・神経学的問題を抱える方々のリハビリに携わっています。
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日本の理学療法の現場を見て危惧すること
高田さんはアメリカと日本の2つの理学療法士という現場を見て、海外から見たの日本のPTの現場を見ていてとても窮屈に見えるとのこと。
今、他のPT以外の分野の資格者の活躍も見られ、PTの居場所を自分たちで作らないと、今後の社会においての居場所がどんどん狭くなってしまうのではないかと考えられています。
現状で予防医療に関しては他の業種の方々がイニシアチブとりつつある状況です。
理学療法士でもビジネスとして、整体やジムのトレーナーをしている人も多いが、実際に成功しないビジネスモデルが多いのが現状とのこと。
今後、病院で雇ってもらえるPTが限界値を超えてきている。
養成校の学生においてはPTを目指したきっかけは子供に対してやスポーツが多い。しかし、現実は病院や介護現場が中心になっている。
こうした問題やギャップを埋めていく、または理学療法士に関しての、魅力付けをもっとしていかないとPTになりたいと思う人が減ってくるのではないか。
理学療法士という言葉だけでは足りない。プラスαのアイデアが今後必要になってくるのではないか。
高田さんからのアドバイス
- 日本の医療の仕組みだけでなく海外の仕組みを知ること。
- ビジネススキルを学び経営に関する積極的な知識。
- お金に関する正しい知識をもつ
- しっかりビジネスモデルを作る必要がある。
- 理学療法士という言葉だけに頼らない。社会ではそれだけでは通用しない
- PTが今後必要なことは、世の中に向けて情報発信していくこと
- 理学療法士だけではない広い範囲でのアイデアを生み出せる必要がいる
今後、技術講習会だけでなく、経営に関する知識など、ビジネスに必要なスキルをコンテンツやセミナーなどMSDとコラボしながら展開してく予定です。